急成長スポーツ!ピックルボールを熱く語る③

  〜リモート座談会 ☆パート3

2020年10月18日に行われた日野ピックルズ主催のアウトドアイベント「秋のリバーサイドピックル」において各部門で優勝された3人に、リモート座談会で大会の感想やピックルボールの魅力について語っていただきました。パート1 パート2からの続きです。

参加者:
ミックスダブルス優勝者 船本明人(日野ピックルズ代表)
男子ダブルス優勝者 松本匡彦(ヨコハマ・マチダ・ピックルズ副会長)
女子ダブルス優勝者 堀合浩巳(ヨコハマ・マチダ・ピックルズ)
進行は大西直子(日野ピックルズ副代表)

マイパドル、選んだこだわりは

松本 僕は、SELKIRKのINVIKTAを使っています。打感が良い感じにルーズで(笑)。以前は、GAMMAの NEEDLE使っていたんですけど、ちょっと軽すぎて……。小川英一郎さん(八王子ピックルズ)のお店で試打用のパドルを借りられたのが良かったですね。まんまと買わされてしまいました(笑)。試打は大事ですね。

大西 良い感じにルーズとは、面白いですね(笑)。

船本 僕はSELKIRK のVANGUARD HYBRID INVIKTAですね。松本さんと同じシリーズです。グリップも面も長めでバランスが良いです。僕はパドルを選ぶ時に決めごとがあって、必ず重さを8.0オンス以下にしています。理由は、重すぎるとラケットコントロールが上手くできないからです。

松本 船本さん、若いのに、技巧派ですね(笑)。

大西 堀合さんもこだわりがありそうですね。

堀合 こだわりですか……。私はGAMMAの RAZORを使っています。握力が弱くて軽い物・グリップ細めが良かったので、ちょうど良いパドルに巡り会えました。GAMMAと契約した時に渡された物で、試打して慣れたので他には目もくれずこの型に決めました。GAMMAのパドルしか使ったことがありませんが、壊れるまではこれを使い続けます。これがこだわりかな(笑)?

大西 なるほど! 気に入ったらとことん使うのは、まさにこだわりですね。皆さんプレイスタイルやご自分の身体の特徴から、パドルを選んでいるということがよくわかりました。気になるパドルがあれば、チームメイトに試打させてもらうのもいいですね。
 これまで、ピックルボールの魅力にハマり、チームの仲間とともに切磋琢磨しながら、プレイスタイルも見い出し、お気に入りのパドルとも出会えたことなど、大事な要素が詰まったお話が聞けました。
 対外試合など多数経験されていますが、メンタルのコントロールはどうされていますか? 何か秘訣がありますでしょうか。

試合でのメンタルコントロールが重要

船本 僕はもともとメンタルが弱く試合だと緊張しやすいのですが、最近は「勝ちたい」と思うのではなく「楽しもう」と思うようにしています。

大西 メンタルが弱いようには全く見えませんが……。

船本 いえいえ、本当に大会のときの方が普段より弱いですよ。

松本 船本さんはメンタルが弱いように全く見えませんね。でもメンタルって見た目ではわからないし、いつも通りに打っても、何か違うってことありますよね。僕も「あれおかしいな?」っていうときは、「脱力する」を心掛けています。堀合さんは試合の緊張感が好きなんだよね? 練習と試合との集中力が違い過ぎます(笑)。

堀合 私は練習と試合、どちらも集中しているつもりですけど……商品がかかると目の色が変わるらしいです(笑)。見た目で緊張しているとわからない人、眼光鋭く睨みつけるくらいの人、相手に「怖い‼︎」と少しでも思わせられたら、その試合は一歩リードです。あと、私も試合はペアの方と楽しむように心掛けています。ミスを注意してもその時に直るわけがないので「そんなの大丈夫! 次ガンバ」と励まし笑う方が効果大!と信じています。それから、相手が知らない人の方が怖いけど戦いやすいですね。知り合いだと気持ちが緩んじゃう(笑)。私、船本さんのことはよく知らないけど、上手いのは知っているから怖いです。当たらなくて良かった。

大西 対外試合でも、まだ狭いピックルボールの世界なので、仲間と当たることも多いと思います。気が緩んではいないように思いますが、そんな時はどんなことを心掛けるのでしょうか。仲間には睨めないと思いますが(笑)。

堀合 遠ーくから睨んでいます。普段の練習、仲間だけの時は私の「超負けず嫌い」が炸裂します。できれば全て防御したいし全て決めたい‼︎ あり得ないのですが、なんだかそう思っちゃいます。

大西 次回は目を逸らさないようにします(笑)。スポーツをやっている以上誰もが負けず嫌いだと思いますが、ご自分で上手くコントロールできているのだと思いますね。松本さんの「脱力」に関しては、自分を客観的に見る力がポイントですね。船本さんの「楽しむ」に関しては、前述のピックルボールの面白さを思い出して、少しでもポジティブに捉えることができれば、その短時間の試合の中でも良い作用が生まれると思うので、心掛けたいです。そうは言っても、勝ちをもぎ取るのはご自分の強みを最大限に活かしてのことだと思います。ご自分のピックルボールでの強みは何だと思いますか?

パート4 「勝利をつかむには、自分の強みを活かす」「こうして克服した、このショット」に続きます。